活動報告
11月16日から26日までの10日間にわたり、日米青年政治指導者交流プログラムの第35回米国代表団として7名の若手政治関係者が来日し、東京・高知・愛知を訪問しました。
日本国際交流センター(JCIE)では、日米両国の若手政治リーダーの交流を目的として、米国青年政治指導者会議(ACYPL)との共催で、1973年からこのプログラムを実施しています。米国からは、地方議会議員および企業・団体等の政府関係部門の幹部、NPOやシンクタンクの関係者などが来日、日本からは、地方議会議員、国会議員秘書、政党スタッフなどが訪米し、政治、経済、社会の課題に関してブリーフィングを受けたり、意見交換を行ったりしています。これまでの参加者は、日米両国で延べ約300名にのぼり、歴代の参加者の間で世代を超えた広範なネットワークが形成されています。本プログラムは、国際交流基金日米センターおよび一般財団法人MRAハウスからの助成で実施しています。
今回のプログラムの実施概要と参加者は、以下のとおりです。
東京プログラム(11月16日~19日)
東京では、鈴木馨祐外務副大臣への表敬はじめ、自公両党本部を訪問しての国会議員との懇談を通し、日米関係や周辺安全保障、日米の直面する社会課題について活発な議論を行いました。また、小池百合子都知事を表敬訪問し、準備の最終段階を迎えている東京オリンピック・パラリンピックに向けて各種整備や女性活躍について懇談し、都議会正副議長にも面会を行いました。さらに、外務省北米局、米国大使館関係者、尾池厚之TPP首席交渉官代理からブリーフィングを受けたほか、日米経済協議会主催による企業関係者との意見交換を行いました。また、本プログラムで訪米したアルムナイとの交流会、本プログラムの助成団体である国際交流基金日米センターへの表敬も実施しました。
高知プログラム(11月20日~21日)
本プログラム訪米アルムナイである依光晃一郎高知県議会議員の協力で行われた高知プログラムでは、現地発の産業や地域の取り組みについての視察を行いました。130年の伝統を持ち海外進出にも積極的な酔鯨酒造、米国企業と長年の提携関係を持つミロク製作所、高知特産のゆず畑、高度な養殖技術を研究する山崎技研水産事業部を訪問し、関係者と幅広く意見交換を行いました。11月20日には、地元関係者による歓迎夕食会が開催され、冒頭、訪日団7名による米国政治セミナーを行い、各自の地元州の人口動態、産業、政治や社会のトレンドや日本との関係について紹介した他、次期大統領選挙の注目ポイントを米国の選挙システムや共和党・民主党、地域ごとの特性などそれぞれの視点を交えて解説を行いました。
愛知プログラム(11月22日~26日)
伊藤孝恵参議院議員の一部協力を得て実施した愛知プログラムでは、野党の愛知県議会議員や名古屋市議会議員との懇談会や犬山市を訪問しての同市長、同市議会議長、同市議会議員であるビアンキ・アンソニー氏との交流を通し、日本の地方政治システムや地域の課題について意見交換を行いました。また、伊藤孝恵参議院議員とも懇談を行い、日本政治における女性活躍や子育ての課題などについて率直に議論を交わしました。さらに、トヨタ自動車株式会社を訪問し、同社堤工場の視察を行った他、学校法人海陽学園への教育視察、中電ウイング株式会社訪問、岐阜県多治見市にある幸兵衛窯の見学を行いました。
参加者
ジョシュア・ボッシ― (Hon.Joshua Boschee) ノースダコタ州議会下院議員(民主党、ノースダコタ州.) |
ワニカ・フィッシャー (Hon. Wanika Fisher) メリーランド州議会下院議員(民主党、メリーランド州) |
ライアン・イルシック (Mr. Lyan Irsik) ウォルマート広報政府担当部長(共和党、アーカンソー州) |
エイミー・ケネディー (Ms. Amy Kennedy) 民主党ニューハンプシャー総支部事務局長(民主党、ニューハンプシャー州) |
オージェ―・オレカ (Mr. OJ Oleka) |
ブリット・レイボールド (Hon. Britt Raybould) アイダホ州議会下院議員(共和党、アイダホ州) |
【エスコート】 |
参考
外務省ホームページ:日米青年指導者交流プログラム第35回米国代表団一行による鈴木外務副大臣表敬
公明新聞2019年11月20日:米国青年政治指導者が党本部を訪問