活動報告
日本国際交流センター(JCIE)では、グローバル・ヘルスに関するアウトリーチ活動の一環として、プレス・ツアーを実施しています。保健医療を切り口に途上国の状況を取材する機会を日本のメディア各社及びフリーランスのジャーナリストの方に提供するもので、取材を通して、保健医療分野での日本の国際展開・国際貢献についての記事の執筆に役立てていただいています。
3回目に当たる本年度は、2016年8月末の第6回アフリカ開発会議(TICADVI)を見据え、6月26日から7月3日にかけて、アフリカ連合(AU)の本部があり、地方分権化が進展する中で保健システムを強化した国のモデルのひとつであるエチオピアを訪問しました。参加記者は、AUの保健分野での課題とビジョン、コミュニティを中心とする保健システム強化を進める上でのエチオピアの政策についてインタビューを重ね、さらに、保健サービスへのアクセスを改善するために活動する様々なアクターの現場を丹念に取材しました。一連の取材をもとに以下8件の記事が報道され、全国の読者に、エチオピアの保健医療の現状や日本の貢献の意義について情報が提供されました。
参加者
熊谷 豪 | 毎日新聞社 医療福祉部記者 |
笹子 美奈子 | 読売新聞社 国際部記者 |
高野 遼 | 朝日新聞東京本社 国際報道部記者 |
戸谷 真美 | 産経新聞東京本社 編集局文化部記者 |
永井 理 | 中日新聞社 科学部記者 |
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仲佐 保
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国立研究開発法人国立国際医療研究センター国際医療協力局運営企画部長 [アドバイザー] |
國井 修
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世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)戦略・投資・効果局長 [アドバイザー] (ティグライ州訪問のみ参加) |
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大河原 昭夫 | 公益財団法人日本国際交流センター理事長 [団長] |
位田 和美 | 同 プログラム・オフィサー |
青木 幸子 | 同 シニア・アソシエイト[通訳] |
訪問先・面談者
アディスアベバ
インタビュー・懇談
- アフリカ連合社会問題担当委員 ムスタファ・シディキ・カロコ氏
- エチオピア外務大臣 テドロス・アダノム・ゲブレェサス氏
- 国家エイズ対策公社 事務局長 ベルハヌ・フェイサ・ティラ氏
- ユニセフエチオピア事務所長 ジリアン・メルソップ氏他、関係者
- 在エチオピア日本国大使館 横田賢司公使参事官他
- JETROエチオピア事務所および在エチオピア日系企業関係者
- エチオピアのメディア関係者
取材
- アフリカ連合本部
- 中央医薬品公社
ティグライ州
インタビュー・懇談
- キリスト教正統派メケレ州組織事務局長 シラク・カブレ・テクレ氏
- イスラム教メケレ州組織事務局長 モハメッド・カハサイ・モハメッド氏
取材
- アイダー・レファラル病院
- デブラ・ヒォット村、保健ポストでの保健普及員、女性グループの活動
- マガブ村での保健普及員、女性グループの活動
- キヘン村、保健ポストでの水利組合、保健普及員、女性グループの活動
- ウクロ村での家庭用トイレ普及のための社会マーケティング活動
- アグラ村でのコミュニティによる子どもや脆弱なグループの保護活動
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東京新聞 2016年8月1日 - 「エチオピア 世界最貧国、支援で衛生急改善」
毎日新聞 2016年7月17日 - テドロス元保健相に聞く
毎日新聞 2016年7月17日
JCIEの過去のグローバルヘルス・プレスツアー
2015年 ケニア「ケニアの今:保健アクセス格差解消への道のりと日本の役割」
2014年 ミャンマー「保健医療から見たミャンマーの今:日本の可能性を探る」