活動報告
日本国際交流センター(JCIE)は、2023年2月21日に2022年度第三回外国人材の受入れに関する円卓会議「動き始めた外国人受入れ政策―今後の展望と課題」を開催しました。今回の円卓会議は、政府内で昨年末に「技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議」が創設され、また自民党の外国人労働者等特別委員会で技能実習制度を巡り議論が行われている中で行われました。
登壇者には、自民党の同委員会の事務局長を務める笹川博義議員と有識者会議メンバーの市川正司弁護士(両名とも円卓会議メンバー)を迎え、それぞれ議論の途中で明確な方向性を示すことは難しいとしながらも、技能実習制度の改革に向けての基本的な考え方として、制度の趣旨と実態との乖離の課題、人権を尊重した制度改革の必要性、今後の共生社会の展望を中心に発表が行われました。
その後、円卓会議メンバーにより、技能実習制度のこれまでの課題、また改善の進む現状と継続して残る課題等が議論されました。コロナ禍後の外国人の受入れについて、入国緩和による在留目的の外国人の急増の状況と対応の困難さ、また世界的な人材不足の中で、日本が魅力あり選ばれる国であり続ける上での課題等が議論されました。
現在、政策立案の中心的な役割を担う笹川議員と市川氏とともに円卓会議メンバーが率直な意見交換ができ、今後の政策のありかたにも寄与する会議となりました。
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