出版物
「官」から「民」へのパワーシフト-誰のための「公益」か
編著者
五百旗頭 真、入江昭、大田弘子、山本正、吉田慎一、和田純 共著
発 行
TBSブリタニカ
出版年月・判・頁等
1998年9月、285頁 価格:¥1,900+税
ISBN
ISBN4-484-98211-0
概 要
近年、「シビル・ソサエティ」と言われる民間非営利セクターが、国内社会あるいは国際社会の「ガバナンス」に果たす役割への関心が国際的に高まっている。官僚支配の社会システムが明らかに行き詰まりを見せる日本にあっても、これまで「官」に期待されてきた公益の維持・促進に、市民が直接的な役割を果たしうるような社会への構造改革が模索され始めている。本書は、日本におけるガバナンスとシビル・ソサエティの役割に関して、初めて包括的かつ政策的な提言をとりまとめたものである。JCIE政策共同研究プロジェクト「ガバナンスの課題とシビル・ソサエティの役割」研究論集。
目次
第1章 「『公=官』社会の曲がり角」
吉田 慎一(朝日新聞編集委員)
第2章 「日本におけるシビル・ソサエティの系譜」
五十旗頭 真(神戸大学教授)
第3章 「日本のシビル・ソサエティの発展とガバナンスへの影響」
山本 正(日本国際交流センター理事長)
第4章 「新たなガバナンスの創出に向けて」
大田弘子(政策研究大学院大学助教授)
第5章 「知的交流・非国家アクターとグローバリゼーション」
入江 昭(ハーバード大学教授)
付 「シビル・ソサエティ関連資料・文献解題」
和田 純(日本国際交流センター主席研究員兼研究企画主幹)