お知らせ

 

日本国際交流センター(JCIE)では、グローバルファンド日本委員会(FGFJ)事業の一環としてスタートしたドキュメンタリーシリーズ『何事も夢から始まる』(全3回+特別編)の最終エピソード「未来へ命と想いを繋ぐ メンターマザー」を本日11月30日に公開しました。

 

西アフリカ沿岸部にあるナイジェリアは、世界で3番目にHIV陽性者数が多く、他国に比べ、子どものHIV新規感染が多いことが長年の課題です。減少傾向にあるとはいえ、2021年には世界最多の約26,000人の子どもが新たにHIVに感染しました*。このため、同国では、出産時に母親から子どもにHIVが感染する母子感染を防ぐためのプログラムの要として、「メンターマザー」の育成を積極的に行っています。メンターマザーとは、HIV陽性でありながらも、適切な母子感染予防策を受け、HIVに感染していない子どもを出産した経験がある、”先輩ママ”です。同じ経験を持つ女性当事者として、新しい母親らが母子ともに健康に生きていくことができるよう、寄り添い、治療とケアの質を向上させるための支援をしています。

 

12月1日の世界エイズデーにあわせて公開される本エピソードでは、ナイジェリア最大の都市・ラゴスで、10年以上メンターマザーとして活動するムリカットさんにスポットを当てています。27歳の時にHIVと結核の感染が同時に発覚し、一時は生きることを諦めかけた彼女がメンターマザーとして活動するに至った背景を辿りながら、同僚や彼女のサポートを受ける女性、州政府やエイズ対策に取り組むNGOからのインタビューを交え、ナイジェリアにおけるHIVの母子感染を防ぐ取り組みの「今」を追います。

*国連合同エイズ計画(UNAIDS)AIDSinfo

 

グローバルファンド20周年記念ドキュメンタリーシリーズ『何事も夢から始まる』

 

グローバルファンドが支援した国では、この20年間で5000万の命が救われ、支援した国では、エイズ、結核、マラリアによる年間死亡者数が46%減少しました。その目覚ましい成果の背景には、数えきれないほど多くの人たちの絶え間ない努力と三大感染症の終息実現への想いがあります。

『何事も夢から始まる』(通称:夢はじ)は、エイズ、結核、マラリア、3つの感染症の終息という夢をもって立ち上がり、命のために闘う人びとが主役のドキュメンタリーシリーズです。

 

<これまでに公開されたエピソード>

 

特別編 世界の感染症対策の「今」と「未来」

 

エピソード1 ベトナム・結核編

生死をさまよい、今は希望をつなぐ当事者代表へ

 

エピソード2 エルサルバドル・マラリア編
夢をかなえたエルサルバドル ~マラリアフリー達成~

 

 

関連リンク:

 


日本国際交流センター(JCIE)は2004年より、グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)を支援する日本の民間イニシアティブ「グローバルファンド日本委員会(FGFJ)」を運営し、世界の三大感染症対策における日本の国際的役割の強化をはかっています。

 

 

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