お知らせ

 

日本国際交流センター(JCIE)は、2018年より「民主主義の未来 – 私たちの役割、日本の役割」プロジェクトを実施しております。2020年1月には数多くの首脳会談が開催されたことで知られるパームスプリングスのサニーランズ荘園に米国とアジア諸国の民主主義問題の専門家が集い、「インド太平洋地域における民主的パートナーシップ強化に関するサニーランズ原則」を議論し、その成果を2021年に”サニーランズ10原則“として、関係国政府に向けて発表しました。以後、JCIEではウェビナー(1,2)などを通して、提言を日本に紹介し、さまざまなセクターとの連携の強化を目指してきました。

 

この度、8月1日から3日にかけて「サニーランズ原則に基づくインド太平洋諸国における民主的パートナーシップ推進」を目的とした第2回サニーランズ・リトリート(集中合宿)を全米民主主義基金(NED)およびアネンバーグ財団トラストとのパートナーシップにより東京と小田原にて開催致します。このリトリートには、オーストラリア、日本、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、韓国、台湾、米国を含むインド太平洋地域から約30名のオピニオンリーダーが集まり、合宿・討議し、関係国政府に向けてさらなる提言を発表する予定です。

 

8月2日に「小田原ステートメント」が採択されました。ステートメントでは、インド太平洋地域における民主的な連帯の必要性と緊急性を強調し、政府および市民社会のレベルで、民主的パートナーシップを強化する必要があると訴えています。

 

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#DemocracyForTheFuture #DemocraticUnity

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サニーランズ原則とは
世界人口の半数以上が権威主義体制のもとで生活しており、民主主義の退潮傾向が懸念されています。これを受け、2020 年 1 月、 戦略国際問題研究所(CSIS)が、全米民主主義基金(NED)およびアネンバーグ財団と提携し、インド太平洋地域の有識者らをカリフォルニア州サニーランドのアネンバーグ・エステートへ招集し、民主主義先進諸国が民主的ガバナンスを支えるための戦略について議論しました。同年7月、この討議内容を踏まえた提言書がCSISから発表され、民主主義の多様性、近隣民主主義国に対する支援の重要性、民主主義国を支援する際の総合的なアプローチを10の原則として取りまとめられています。日本からは、当プロジェクトの高須幸雄主査が議論に参加し、この提言書に署名しました。

 

▶提言書はこちら 原文和文翻訳

 

 


民主主義の未来プロジェクトの概要

冷戦終結により共産主義は自壊し、勝利した自由と民主主義が世界に拡散していくと信じられていました。ベルリンの壁崩壊から30年が経った今、世界各地では権威主義的統治手法が拡大し、先進民主国でさえポピュリズムの台頭でぐらつき始めています。今日の世界において、民主主義は顕著に後退していると言っても過言ではありません。

こうした問題意識を踏まえ、JCIEは、国際秩序と普遍的価値が現在どのような脅威にさらされているのかを理解し、日本としてどのような政策を展開できるのか検討する研究プロジェクト「民主主義の未来 -私たちの役割、日本の役割」を2018年に開始しました。

詳細はこちら

 

 

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