お知らせ
日本国際交流センター(JCIE)では、アジアの高齢化と地域内協力事業の一環として、日本を含むアジア各国が高齢化対策や高齢者の健康長寿に関する政策・施策の面で、他国に共有できる経験・知見を紹介する英文レポート「AHWIN Papers」を定期的に発行しています。その第3号として、“Lessons from Japan’s Policy on Aging: The Path to Community-Based Integrated Care“(著者:迫田朋子氏、ジャーナリスト・元NHK解説委員)を発行しました。
今号では、日本における団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築に焦点を当て、戦後のベビーブームに始まり、その後の少子高齢化から超高齢社会に至った日本の高齢者ケアにかかる政策の変遷、その背景となった社会動向を概説しています。地域包括ケアを基本施策とするに至った現在の高齢者ケア政策の意義と今後の展望と課題を、これから高齢化に向かうアジア諸国への提言という形でまとめました。
バックナンバー
AHWIN Paper 第2号:”The Impact and Future of Japan’s 8020 Campaign“ [著者:恒石 美登里1、佐藤 保2 (1. 日本歯科総合研究機構、2. 日本歯科医師会)]
AHWIN Paper 第1号:”Responding to the Needs of Older Persons during a Pandemic “ [著者:Kim Ashizawa, Stephen Mchugh (JCIE/USA)]
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JCIEは、日本政府が掲げるアジア健康構想(以下、AHWIN)に呼応し、2018年よりインドネシアに所在する国際機関東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)との連携で、アジアにおける健康長寿社会の構築を目指し国際政策対話や英文による情報発信、表彰事業を実施しています。情報発信の一環として、他のアジア各国の政策立案過程に貢献することを目的に、高齢化が進む、日本を含むアジア諸国が政策・施策の面で他国に共有できる経験・知見を英文レポートとしてまとめ、AHWIN Paperとして、アジア健康構想の英文ウェブサイト※に公開・発信しています。
※アジア健康構想の英文ウェブサイト(AHWIN Webiste)は、日本を含むアジア各国の人口高齢化に関する基礎情報や、高齢化に付随・起因する様々な課題の解決となる革新的な取組み等の情報を集積したプラットフォームとして、2019年1月に開設されました。