お知らせ
日本国際交流センター(JCIE)の研究プロジェクト「民主主義の未来 -私たちの役割、日本の役割」(Democracy for the Future: DFF)では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が、人々の健康、社会、経済だけでなく、政府の行き過ぎた権力行使など、民主主義に重大な挑戦を投げかけていることを懸念し、この事態が民主主義の未来に与える影響について探る活動を始めました。今般、その分野に特化したニュースレターを創刊し、9月28日に第1号を配信いたしました。今後もシリーズで配信する予定です。
Vol.1 「新型コロナウイルス感染症と民主主義の未来」 (September, 2020)
創刊号は、2020年8月5日に、フィリピンのマクシーン・ターニャ・ハマダ氏をパネリストとしてお招きし開催した、第2回 民主主義の未来 Webinar 『フィリピンに学ぶ、新型コロナ対策の民主主義への脅威 』の報告と、ストックホルム大学国際法教授 マーク・クラムバーグ博士がゲストライターとして当研究会のために書き下ろしたエッセイ『Challenges to rule of law, democracy and human rights after the outbreak of COVID-19 from a Swedish perspective』(邦訳「新型コロナウイルス発生後の法の支配、民主主義、人権への挑戦-スウェーデンの視点より」)を紹介しています。ぜひご一読ください。
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民主主義の未来プロジェクトの概要
冷戦終結により共産主義は自壊し、勝利した自由と民主主義が世界に拡散していくと信じられていました。ベルリンの壁崩壊から30年が経った今、世界各地では権威主義的統治手法が拡大し、先進民主国でさえポピュリズムの台頭でぐらつき始めています。今日の世界において、民主主義は顕著に後退していると言っても過言ではありません。
こうした問題意識を踏まえ、JCIEは、国際秩序と普遍的価値が現在どのような脅威にさらされているのかを理解し、日本としてどのような政策を展開できるのか検討する研究プロジェクト「民主主義の未来 -私たちの役割、日本の役割」を2018年に開始しました。
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