お知らせ
日本国際交流センター(JCIE)のシニアフェロー 武見敬三参議院議員が、6月27日付で、世界保健機関(WHO)のユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)*親善大使に任命されました。武見議員の長年にわたるグローバルヘルス分野での貢献、なかでも誰一人残さない持続可能な保健医療制度の確立を目指すUHCの推進を世界的に主導したことが国際的に高く評価されたものです。
G20 大阪サミットのために来日中のWHOテドロス事務局長を迎えてJCIEが開催した就任発表会で、テドロス事務局長は委嘱の辞を述べ、武見議員のこれまでのグローバルヘルスにおける功績を称えるとともに、UHC達成に向けて日本のリーダーシップは重要であり、日本の政治家および学者の立場からも発信できる武見議員の今後の親善大使としての活躍に大いに期待すると述べました。
また、麻生太郎財務大臣、笹川陽平日本財団会長、ティム・エヴァンス世界銀行保健・栄養・人口グローバルプラクティスシニアディレクターより祝辞がありました。
就任の挨拶にて武見議員は、健康は人間の安全保障において核心的なものであり、すべての人が充分な医療を受けられるよう、世界の保健システムの強化を訴えました。UHCを2030年までに達成し、人々の健康が守られ、それぞれの国が政治的および社会的にも安定して発展できるよう、UHC親善大使としての役割を果たしたいと述べました。
*ユニバーサルヘルスカバレッジ(Universal Health Coverage: UHC)
WHOによる定義では「すべての人が適切な予防、治療、リハビリなどの保健医療サービスを、必要なときに支払い可能な費用で受けられる状態」のこと。