お知らせ
あけましておめでとうございます。平成31年(2019年)の年頭にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。日頃より私どもJCIEの活動に対しご支援を賜り心より御礼申し上げます。皆様方のお力添えをもちまして、無事に新春を迎えることができました。
さて、世界を見渡しますと、昨年は米中覇権争いの動きが顕在化し、世界各国で既成の政治体制に対する不満が爆発し、これまで当然視されてきた国際秩序が揺らいだ年でありました。本年もこのような不確実性は続くものと予測されます。そのような中で世界の中で日本のリーダーシップに対する期待が高まっているのを感じます。本年、日本は6月に大阪でG20サミット、8月に横浜でTICADVII(アフリカ開発会議)を開催、9月から11月にかけてはラグビーワールドカップを日本各地で開催、更に2020年には東京オリンピック・パラリンピックも控えており、日本が世界の注目を集めることになります。
一方、国内に目を転じますと少子高齢化の影響がいよいよ顕在化し、人手不足が深刻化し、高齢化に伴う諸問題も喫緊の課題となっています。JCIEではこれまで外国人材の受入れ並びに高齢化に関する諸事業を継続的に行ってきており、本年はこのような事業のさらなる拡充を図ってゆく所存です。
私どもJCIEは来る2020年に設立50周年を迎えます。JCIEは設立以来、一貫して「世界の中の日本」をテーマに活動を行ってきました。日本において極めてユニークな民間外交の担い手組織として当センターが長年に亘って継続的に築いてきた人的ネットワークは大いなる財産であり、国際秩序が揺らぎつつある今日においてその存在意義は益々重要性を増しています。目まぐるしく変化する環境の中で、JCIEは「民間外交のパイオニア」として引き続き、政策対話や人物交流、調査研究等を通じ「日本の対外関係の強化」、「地球規模課題への貢献」、「社会の多様性の促進」の三つの事業を推進し、日本と諸外国の相互理解と協力関係を促進し、国際社会の安定と発展に寄与していく所存です。
本年は我が国では30年間の平成時代を締め括り、新しい時代へと移る区切りの年となります。これから迎える新しい時代がより安寧な世の中になることを願ってやみません。
本年も引き続きJCIEへのご指導、ご支援の程宜しくお願い申し上げます。
末筆ながら、皆様にとりまして新しい年が素晴らしい一年となりますよう祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。
2019年1月
公益財団法人日本国際交流センター(JCIE)
理事長 大河原昭夫