活動報告
日本国際交流センター(JCIE)では、日米両国の若手政治リーダーの交流を目的として、米国青年政治指導者会議(ACYPL)との共催で「日米青年政治指導者交流プログラム」を実施しています。両国の若手地方議員や政治関係者などの代表団が相互に訪問し、東京やワシントンDCおよび地方都市に滞在し、政治、経済、社会の課題に関してブリーフィングを受けるなど交流を深めるプログラムを行っています。なお、本プログラムは、一般財団法人MRAハウスからの助成で実施しています。
今年は、1973年に本事業が開始されて50周年にあたり、これまでの参加者延べ約300名を代表し、米国代表団5名が、2023年1月21日から28日にかけて50周年記念訪日プログラムとして来日し、東京および長野県を訪問しました。また、コロナ禍以降においては、初の対面交流プログラムの再開となりました。
今回のプログラムの実施概要と参加者は、以下のとおりです。
東京プログラム(1月21日~25日)
東京では、武井俊輔外務副大臣、竹谷とし子復興副大臣、伊藤孝恵参議院議員との懇談や、日米関係やエネルギー安全保障、少子化問題および子育て支援、女性活躍について活発な議論を行いました。また、小池百合子都知事を表敬訪問し、東京都の子育て支援策やSusHi Tech Tokyoの取り組みについて知見を深めました。加えて、外務省北米局、米国大使館関係者、尾島紘平都議会議員、安全保障や中国情勢の専門家からブリーフィングを受けたほか、日本経済新聞を訪問しジャーナリストとの意見交換を行いました。また、本プログラムで訪米したアルムナイとの交流会を開催しました。さらに、障害のある方が遠隔でロボット操作をする分身ロボットカフェ DAWN ver.βや渋谷子育てネウボラなどの視察も精力的に実施しました。
長野プログラム(1月25日~27日)
2022年度オンライン交流プログラムに参加した倉島さやか千曲市議会議員の協力で行われた長野プログラムでは、関 昇一郎長野県副知事への表敬訪問の他、長野における特色ある取り組みを行っている長野トヨタ、竹内製作所、八光グループなどのを地元企業を訪問し、水素エネルギー、海外事業展開、ESG投資などについて意見交換を行いました。また、戸倉山田中学校での教育視察では、授業見学などを通し、生徒と和やかに交流しました。さらに、小川修一千曲市長、山村弘坂城町長との懇談、善光寺や坂城町鉄の展示館などの文化視察も実施しました。下記の通り、長野プログラムの一部様子が、SBC信越放送やNBS長野放送のニュースで報道されました。
代表団からは、それぞれの初訪日時と比較して、「東アジアの安全保障環境が変化する中で日米関係を深化させる重要性をより感じた」との声や、「予想以上の速さで進む少子高齢化や女性活躍をはじめとするダイバーシティの課題に対する日本の挑戦に米国も様々な角度から協力したい」の感想が寄せられました。
参加者
アリソン・カニングハム(Allison Cunningham)
全米ガス協会広報・政府担当専務理事
(共和党・ワシントンD.C.)*2017年度訪日プログラム参加
マイケル・フレリックス(Mike Frerichs)
イリノイ州財務長官
(民主党)*2011年度訪日プログラム参加者
タミー・ジャクソン・バックナー(Tammy Jackson Buckner)
マイケル・ベスト・ストラテジー社共同代表
(民主党)*2004年度訪日プログラム参加
ケルダ・ロイズ(Kelda Roys)
ウィスコンシン州議会上院議員
(民主党)*2009年度訪日プログラム参加
レネー・シュルティ(Renee Schulte)
シュルティ コンサルティング社代表;元アイオワ州議会下院議員
(共和党)*2010年度訪日プログラム参加
メディア掲載
アメリカの地方議会の議員と…中学生がスポーツや歌などで交流、交流事業50周年 長野・千曲市 | SBC NEWS | 長野のニュース | SBC信越放送 (tbs.co.jp)
アメリカの地方議員らが善光寺参拝 日本の文化や地域産業を視察「日米関係をより強固に」 | 長野県内のニュース | NBS 長野放送 (nbs-tv.co.jp)