お知らせ
新型コロナウイルス感染症:JCIE事業から見る国際協力の諸相 Vol.8 「母子・青少年の命と健康を守るGFFの取組み」を配信しました
日本国際交流センター(JCIE)は、9月28日、新型コロナウイルス感染症の国際協力に関するCOVID‐19ニュースレター 新型コロナウイルス感染症: JCIE事業から見る国際協力の諸相 Vol.8 を配信しました。
新型コロナウイルス感染症:JCIE事業から見る国際協力の諸相 Vol.8
母子・青少年の命と健康を守るGFFの取組み
JCIEでは、2018年より、母子や青少年の健康を守る国際的な資金調達プラットフォームであるグローバル・ファイナンシング・ファシリティ(GFF)に対する日本の支援体制の強化に取り組んでいます。GFFは、低・中所得国におけるリプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)、母子・青少年の健康・栄養の改善に対する取組みを加速化させることを目指して、2015年に世界銀行内に設立された資金調達プラットフォームです。支援対象国としての基準を満たす67の低・中所得国のうち、これまでに事業実施国を36カ国に拡げ、母子や青少年の健康に対する取組みの加速化を支援してきました。
しかし、この5年の成果が、COVID-19の影響で危機に直面しています。保健システムが脆弱な低・中所得国においては、COVID-19による直接的なインパクトに加え、その「副次的なインパクト」によって、多くの人が生命の危機に直面する事態が発生しているのです。その一つの例が、女性や子ども、青少年に対する保健サービスの中断・アクセスの低下です。本号では、COVID-19流行によって母子や青少年の健康にもたらされる「副次的なインパクト」の実情と、その軽減を目指すGFFの取組みをご紹介しています。
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本ニュースレターは、新型コロナウイルス感染症の拡大を収束させるために私たちは世界とどう向き合うべきか、JCIEの諸事業を通じて見える国際協力の一端をお伝えするため、2020年4月より配信を開始しています。日本国内の感染を収束させることが目下の最重要課題ですが、国境を超える感染症との闘いは一国のみの対策で終わることはなく、平行して、グローバルかつ分野横断的に国際協力を進める必要があります。世界の感染症問題における日本の国際的役割を考える一助になれば幸いです。
◆◇バックナンバー◇◆
- Vol.7 新型コロナの拡大と日本に暮らす外国人住民への影響(2020年9月15日)
- Vol.6 WHOの新型コロナ対策になぜ民間資金が必要か(2020年8月11日配信)
- Vol.5-2 COVID-19対応の評価とこれからのグローバルヘルス分野における国際協力のあり方[アリエル・パブロ・メンデス コロンビア大学医学センター教授](2020年7月6日配信)
- Vol.5-1 COVID-19対応の評価とこれからのグローバルヘルス分野における国際協力のあり方[武見敬三参議院議員](2020年6月29日配信)
- Vol.4 高齢者のニーズに応える:米・日・マレーシアの識者が語る新型コロナから得た知見(2020年6月12日配信)
- Vol.3 史上初のWHOのための民間基金、全世界で2億ドル超を調達(2020年5月22日配信)
- Vol.2 UPDATE:葛西健地域事務局長が語る、WHO西太平洋地域の国々における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のインパクトと今後の課題(2020年5月5日配信)
- Vol.1 グローバルファンド:三大感染症の基金が、新型コロナウイルス感染症のためにできること (2020年4月9日配信)